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その十四

雨止みて陽に輝ける花ざくろ
花ざくろ落ちて朱の坂道となる
ぽつり落ち前髪揺らす花ざくろ
花ざくろ見上げず家路急ぐ人
花ざくろ見上し祠鬼子母神
花ざくろひょっこり顔出すブロック塀


実山椒娘の髪に似た朱色
橋を渡り山椒の実にも見送られ

午後の陽を柔らかく抱く白槿
      むくげ

実石榴を見上げ急ぎて父見舞ふ

いつの間に色づきたるや烏瓜

やせ地でも強く実りし柚子愛し

車窓より広がる苅田人もなく

花擬宝珠灰色の空も淡く染め
ふっくらと葉に露を乗せ花ぎぼし
影もなく今が盛りと花ぎぼし

秋の蝉力強くも庭の隅

父と娘の阿吽の呼吸盆用意

静けさと日常に沁む残暑かな



その十三

兼題   あじさい

あじさゐの径雨だれ猫い会ふ    1
あじさゐに祝はれひとつ歳をとり    3
あじさゐのまじなひ吊るし祖母笑ふ   1
移ろへる浮世を重ねてあじさゐや     4


膝おりて地にも星あり万年草

大風に耐へて可愛や金魚草 

植田には雀のほかに影もなし
静かなる植田に雀の聲わたる
灰色の空写したる植田かな
一面の植田に黄金色を見る
植田にて遊びてみようと雀かな
段々の植田にその数映る月
      田毎の月  改余地あり

宝石に輝き負けぬさくらんぼ
さくらんぼ口に広がる錦色
軸までが早く食べてとさくらんぼ
ブランドのさくらんぼうも一口に
その畑がお前の故郷(くに)かさくらんぼ
さくらんぼ家族の笑顔の真ん中に
さくらんぼ夫婦喧嘩も小休止


その十二

兼題  蠅

定めとて追われとまどふはえの子よ
    1
蠅生まる並びし眼で何を見る   2
ジャーの上はえの子こそりひとやすみ    3
蠅生まれ網戸やかまし犬も追ひ
蠅生まる空を見据えて羽ばたける



兼題  ジャガランダ      季語ではないが、海外ではシンボリックなので・・・

ジャガランタ貴方上に降り注げ
風邪に揺れジャガランダの花目を閉じる
パサデナの街彩るやジャガランダ




五月場所なんだかんだで白鵬か

その十一

ちやと書きむかでを払う甘茶かな    ムカデ;夏の季語だが気にならないとのコメントいただく
ちやと書いて百足払むは花祭り
ちやと書きし髪を貼りけり仏生日

年来に土手埋めつくす菜の花や

名君をしのび合掌花の夜

紅椿今に名高き君主かな

其れほどに待った椿もぽつり落ち

たんぽぽも綿毛となりて旅に出る

ひと時の晴れ間に揺れるケンマソウ
  ケンマソウ=鯛釣り草
     

ケンマソウ遠き宙(そら)にも似た姿

君子蘭丸い母の背そっと見る

ひと枝のシロヤマブキも根を下ろし

そろそろとアマドコロの花開きおり

すずらんの気品ないものねだりかな

卯の花に働きモノの集まれり

山盛りの飯思ひ出す卯の花や

クレマチス講集まりて世話談義

ささお逃げ婆の居ぬ間に守宮の子

石垣に咲きしカタバミ旅の空

ドクダミの茶に込められし祖母の愛

裏庭にただ凛としてユキノシタ

シモツケの見上げた咲きの瓦葺き

その十

白雪の足跡さへも愛おしや

うぐいすの啼くを聞いたる竹林や
うくいすの聲響きたる竹林や

梅の香や主待つ畑音もなし

愛おしや低く咲きしは木瓜の花

陽光の燃ゆ直道に我独り

真っ直ぐな道のかぎろひ我独り
かげろへる道の一すじ我独り
  か?

父病みて侘助さみしピンク色

わが影に怯えるが如黄水仙

まだかしら膝おり語る椿かな

風に揺れスノーフレークりんと鳴り

手水鉢すみれの敷に彩られ

春の服透けし肌さへ華やいで

立ち話そっとそを聞く花八手

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